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植木野乃穂 選手 現役引退のお知らせ

日頃よりFC町田ゼルビアレディースを応援していただきまして誠にありがとうございます。

この度、シーズン途中ではありますが、植木野乃穂選手が現役を引退することになりましたので、お知らせいたします。

【植木野乃穂選手よりコメント】

長くなりますが最後までご一読いただけると幸いです。

いつもたくさんのご支援・ご声援をありがとうございます。

リリースにありました通りシーズン途中ではありますが、現役を引退することを決断しました。

前チームを最後に競技を辞めようとしていた時、声をかけていただいてこのチームに入団しましたが、怪我ばかりでなに1つチームに貢献することなくサッカーから離れることを心苦しくそして申し訳なく思っています。

1つ下の弟がやりたいと言ったことがきっかけで流されるように始めたサッカーでしたが、
私のその流されやすい性格のおかげでサッカーに出会い今日まで刺激的でとても充実した日々を過ごすことが出来ました。

小学生の時にサッカーを始め、
高校では夏休み、冬休みは殆どなく家族が寝てる時間に家を出て、みんなが寝ている時間に帰ってきて1人で晩御飯を食べる。
そんな生活を3年間続けていました。
きついこともありましたが、過去の先輩たちが成し遂げた日本一を自分たちの代でも。と必死に毎日を過ごしていました。

卒業後は私が生まれた岡山の地、岡山湯郷Belleでなでしこリーグの舞台も経験することができました。
たくさんのファン、サポーターの前でプレーでき、自分の名前が観客席から上がった時は胸が熱くなりました。
そして、サッカーを続けようという気持ちと環境を2度与えてくださったFC町田ゼルビアレディース。
どのシーズンもたくさんの思い出があり、色々なことを経験し乗り越えていくなかで、自分自身、人としても成長できたチームでした。

何度も大怪我を繰り返し高校を卒業してからの5年半
満足に練習や試合に出れず、
外から全体を観ることが増え、『自分がピッチに立つ』そのイメージが出来なくなりました。
まだこの先でチームとして達成したかった目標、一個人としても挑戦したかったことがたくさんありました。
復帰してやってやるぞという気持ちはあるものの、恐怖心や膝の不安定感、
少し強度を上げれば腫れや痛みが出てなかなか思うように身体を動かすことができず、自分の心に身体がついていかなくなりました。

怪我をするたびに長くピッチを離れることへの不安、選手としてプレーでチームに貢献できない悔しさと不甲斐なさ、そして終わりの見えないリハビリにたくさん泣いて、何度も辞めようと思いました。

それでもここまで続けてこれたのは、ただ純粋にサッカーが好きだという気持ちと、復帰を待っていてくれる人が居たこと、
そしてなによりサッカーのある毎日が私にとって特別なものだったからです。

いく先々でチームメイトに恵まれ、
志が高いチームスタッフ、
サッカーに熱いファン•サポーター、
たくさんの方々の温かさを実感し、支えられてここまでやってこれました。

小さい頃に思い描いていたキラキラした華々しい誰かに誇れるようなサッカー人生ではありませんでしたが、
泥臭くプレーしてもがき苦しんだ中で掴み得ることの出来た経験はこれからもずっと大切な思い出です。

自分が思っていたよりもだいぶ早い引退になりましたが、
上手くいったこと、上手くいかなかったこと全て含めて
大好きなサッカーを思う存分楽しみ抜いた14年間でした。
今まで本当にありがとうございました。

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プロフィール

〇植木 野乃穂
(うえき ののほ)

■ポジション
MF

■生年月日
2001年6月7日

■出身地
岡山県

■所属チーム歴
高根東SSS→FC.VIDAレディース→村田女子高等学校→FC町田ゼルビアレディース→KYOTO TANGO QUEENS→岡山湯郷Belle