Origin~ゼルビアレディース選手の原点に迫る~ vol.1 清水真子

「Origin~ゼルビアレディース選手の原点に迫る~」は、レディース選手がどのようにサッカーにのめり込み、現在に至るのかを聞いたインタビューです。今回は、3年ぶりにチームに復帰した清水真子選手に話を聞きました。

--サッカーを始めたきっかけを教えてください

3つ上の兄が少年団に入っていて、よく試合に付いて行っていました。端でパスとかをしていたら当時のコーチに褒められたこともありました。それが嬉しかったのは覚えています。その後近くに女子チームがあると言うのを聞き、ナイター練習だったのですが見に行った時、練習終わりでストレッチしていました。女の子だけれどその光景がとてもカッコよくて、入りたいとすぐ言いました。それが小学校1年生の5月でした。学年が上がるにつれ次第に試合で勝ちたい、活躍したいと強く思うようになっていきました。それからはすっかりサッカーに夢中になっていきました。

--FC町田ゼルビアレディースはどんなチームですか?

どんなチームと一言で表すのは難しいですが、ゼルビアはトップチームが存在する事もあり、追いかけているような感覚はあると思います。ゼルビアトップは町クラブからJFLへ行きJリーグへ上がって行きました。トップの選手を見てて感銘するのはどんな時も謙虚でひたむきで1人1人が全力で闘うところです。そういった文化がゼルビアレディースにもあるのではないかと私は思っています。東京都女子サッカーリーグ5部からスタートして、1歩づつですが上のリーグへと上がってきています。私は今年再加入という形ですのでゼルビアレディースでの東京都女子サッカーリーグ4部、3部リーグも経験しています。当時はなでしこリーグで活躍していた先輩達がチームを引っ張って背中で示してくれたり、的確なアドバイスをしてくださいましたし、怪我で苦しい中必死に頑張っていた先輩もいました。また、それに加えて若い選手達が全力で闘ってきた。代々選手の入れ替えが多かったけれどどの代でも選手やスタッフが全力で闘って来て関東2部リーグの今があると思います。ゼルビアレディースを出て2年間私は岡山のチームにいましたのでその間にも数知れない努力があって関東2部に昇格したんだと思います。なので、この舞台で闘えることに感謝すると同時に今は自分に何ができるのか葛藤と不安が入り混じっていますがとにかくピッチで全力で闘おうと思います。これまでの関わって来てくださった選手、スタッフ、ゼルビアファミリー全員のチームだと思うし、そういった想いを背負う責任があると思うからです。

--サッカーをしていて苦しかった経験はありますか?

これまでを考えると嬉しかった瞬間は一握りで、ほとんど苦しかったと思います。私は身体能力も高くないし、1人でなんでもできるタイプでもありませんのでたくさん苦労しました。小、中学は順風満帆でした。高校は上手くなりたくて越境入学しましたがなかなか思うように行かず挫折を経験しました。大学もインカレ準優勝の強豪校でなかなか試合には絡めませんでした。そこからゼルビア行って個人的に少し変われて、ようやくなでしこリーグには入れましたが実力的に考えて今後上でやっていく覚悟はつきませんでした。ただ、サッカーは大好きです。勝った瞬間の喜び、得点した時の感動は何にも変えられない嬉しさがあります。そんな一瞬の為にももっと頑張りたいと今は強く思います。

--サッカーをする上でご両親はどんなサポートをしてくれましたか?

小さい頃から今までサッカーを続けてきたので、サポートの仕方は変わって来ましたが基本的には私の背中を押してくれましたね。小さい頃はそれこそスパイク、ボールを買ってくれたり車出しをする、お弁当を作るなどのサポートはあったと思いますが年齢が上がるにつれて高校で仙台に行く時は当時震災もあった中、頑張って来なと背中を押してくれました。遠いけれど応援にも来てくれたしたくさん支えてもらいましたね。それは大学で神奈川戻って来た時も、ゼルビア入った時も、岡山行った時も今でも常にそうだと感じます。試合をよくみにきてくれますし、応援してくれますし、私がどんな決断をしても背中を押してくれました。ほんとに両親というか家族には感謝しかありません。この場を借りてお礼を言います。笑
いつも本当にありがとうございます。

--サッカーを頑張っているサッカー少女へメッセージをお願いします。

夢や目標があるならそれに向かって前向きに頑張って行って欲しいと思います。そして今後の女子サッカーを盛り上げて行って欲しいです。共に頑張りましょう!!