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Origin~ゼルビアレディース選手の原点に迫る~ vol.4 村上和有

「Origin~ゼルビアレディース選手の原点に迫る~」は、レディース選手がどのようにサッカーにのめり込み、現在に至るのかを聞いたインタビューです。今回は加入4年目、チームの文化と歴史を最も知る村上和有選手に話を聞きました。

--サッカーを始めたきっかけを教えてください

私がサッカーを始めたきっかけは、6歳上の兄がサッカーをしていたことです。
その影響で、物心ついた頃にはボールを蹴っていました。練習の合間に、兄のコーチや友人が蹴り方を教えてくれるのが楽しみでした。
そして小学1年生で学校のサッカークラブに入りました。
どんな風にサッカーをやりたいと伝えたのかは覚えていませんが、父に「男の子ばかりだけど大丈夫?」と心配されて、男の子に負けるもんか!と心の中で意気込んでいたのはよく覚えています笑

--ゼルビアレディース加入の経緯を教えてください

サッカーをやりたい気持ちはありましたが、高校3年生の冬になっても私は進路に迷っていました。
そこで「ここがダメだったら引退しよう」という覚悟を決めて、Jr.ユース時代に同じクラブのトップチームやユース年代で活躍していた、#4久保あやの選手や、林玲花選手(現:福岡J・アンクラス)が在籍していた、FC町田ゼルビアレディースのセレクションを受けることにしました。
12月25日に届いた合格のメールは、私にとって最高のクリスマスプレゼントでした!

--ゼルビアレディースはどんなチームですか

同じチームでも、年によって異なるカラーがあります。
しかし、チームの戦術や決まりを精一杯実行することは、どの年にも共通した、ゼルビアレディースらしさかなと思います。
技術や身体能力はバラバラでも、チームの枠組みに従って動けることは強みの1つです。

今年のチームは、得意なプレーも性格も、非常に個性豊かです。
チームの枠組みに従う中で、それぞれの良さが発揮される場面も多く存在します。
残りの試合ではその様な場面をさらに増やして、今年の特徴である個性が最大限活きるサッカーができたら良いなと思っています。

--サッカーをしていて苦しかった経験はありますか

振り返ってみると、楽しくて始めたサッカーも苦しかった経験ばかりです笑
特に印象に残っているのは、高校最後の全国大会メンバーに入れなかったことです。
メンバーから外れたことや、最高学年としてプレーで力になれない悔しさは言うまでもありません。
しかし、最も苦しかったのは、悔しさを堪えて、チームメイトの前では元気と笑顔を忘れずに、練習も全力で取り組み、雑用を行い、チームのために尽くすことでした。
帰りの電車で1人になると、耐えられず涙が溢れることが何度もありました。
他人はそんな私を見て驚いただろうなと思います笑
でも当時は他人の目を気にする余裕がないほど、苦しい時期でした。

苦しい思い出ですが、この経験は私が上達のために努力をする原動力となる良い経験になりました。
また、この経験があるからこそ、試合に出場する際にはピッチに立つ責任感を感じてプレーしています。

ファン・サポーターの方へメッセージをお願いします

--いつも応援していただきありがとうございます。
この夏は強いチームになるために、これまでよりもきつい練習にも取り組んでいます。そんな時も皆様の応援が励みになっています。
関東リーグは厳しい戦いとなっていますが、1つでも多くの勝ち点、1つでも高い順位を目指して、残りの試合をチーム一丸となって精一杯戦っていきます。

次節まではもう少し期間があります。
成長したゼルビアレディースのサッカーをお見せできるように、引き続き努力していきます。
今後とも、応援よろしくお願い致します!