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Origin~ゼルビアレディース選手の原点に迫る~ vol.3 久保あやの

「Origin~ゼルビアレディース選手の原点に迫る~」は、レディース選手がどのようにサッカーにのめり込み、現在に至るのかを聞いたインタビューです。今回は2018シーズン以来の現役復帰、そしてキャプテンとしてチームを引っ張る久保あやの選手に話を聞きました。

--サッカーを始めたきっかけを教えてください

小さい頃から活発で外遊びが大好きでした。父の影響もあってか、いつの間にかサッカーを始めて、いつの間にかサッカーにのめり込んで、毎日、毎日、日が暮れてもボールを蹴ってました。
正直私自身、なにをきっかけにサッカー始めたのかはっきりと覚えてないですが、水泳を習ったり、遊びの中で色々なスポーツをやった中で、自分から『サッカーがやりたい』と両親に伝えた事だけは覚えてます。フワッとした回答ですみません笑

--ゼルビアレディース加入の経緯を教えてください

大学3年生になる年、前のチームで一緒にプレーしていた林玲花選手(福岡J・アンクラス)と、また一緒にボールを蹴りたい。新たな地でもっと試合に絡みたい。と言う理由でゼルビアレディースに入団させていただきました。

そこから3年後の今年、奥山監督より声を掛けていただき、現役復帰させてもらうことになりました。3年間全くボールに触れずに、サッカーから遠ざかっていた私ですが、こうしてまたプレーする機会、場所を与えてもらいました。

--サッカーをしていて苦しかった経験はありますか

苦しさで言うと、もちろん走りなどの苦しさもありましたが、それ以上に試合に出れない時の苦しかった経験は、今でも思い出しますし、今の自分の性格や、チームメイトに対する姿勢を作っている要素だと思います。

やはりサッカーは試合が1番楽しいです。試合で勝つ為、活躍する為に日々練習をしています。ですが、実際にピッチに立てるのは11人で、その背景には、メンバー外の選手や、ベンチの選手がいて、チーム内でも競争があります。当たり前に試合に出れるわけではないと言うのを何度も経験しました。なので、試合に出れることのありがたみや、試合に出れない選手の気持ちは理解できるつもりですし、その選手達を蔑ろにしてはいけないとも思っています。

今のレディースは、それこそギリギリの人数なので、レギュラー争いがあるわけではないですが、少なくともケガで出れない選手もいるので、そういったチームメイトを納得させるようなプレーをしなくてはいけないな。と常々自分に言い聞かせるようにはしています。

苦しかった経験があったから生まれる達成感や、その経験があったからこそつく忍耐力など、サッカーから得られることはたくさんあるなと改めて感じます。

--サッカーをする上でご両親はどんなサポートをしてくれましたか

金銭面だけでなく、時間も労力もかけてサポートしてくれました。
小学生の頃は、弟も含め家族総出で、土日は送り迎え、試合運営のお手伝いなど色々な面でサポートしてくれました。

中学生の頃は、埼玉県に通っていたので、夜は最寄り駅まで毎日迎えにきてくれたり、全国大会では車で現地まで来てくれました。
高校でも、ありがたいことに1年生から試合に出させてもらっていて、3年生までの3年間、欠かさず試合を観に来てくれました。
大学では、試合に出る姿が見せれずに、私が腐りそうになっていた時も、両親は変わらず応援して、支えてくれました。
また、弟も部活でサッカーをしていたので、頑張る姿には刺激を受けましたし、父や、弟とたまに一緒にサッカーをした時は凄く楽しかったです。

話が逸れてしまいましたが、振り返ると様々な立場でサッカーをしてきた私に、その時々で励ましの言葉や、厳しい言葉をかけてくれていたなと思います。(我が子に厳しくなるのは当然だよ。と試合帰りの車で寝たフリをしていた当時の自分に言いたいですが。笑)

サッカーを通じて、両親は私のことを人として成長させてくれましたし、生涯大事にしたい仲間にも出会わせてくれました。そして、たくさんの嬉しい瞬間や、悔しい瞬間を経験させてくれました。
もちろん今でも、以前とは形は変わりましたが応援してくれているのを感じますし、サッカーを何不自由なく楽しませてくれて本当にありがたいと思います。
今は少しでも、2人の週末の楽しみになれるように頑張ろう!と思っています。

--ファン・サポーターの方へメッセージをお願いします

一度チームを離れて3年ぶりに復帰した私ですが、温かく迎えてくださり、本当にありがたい事だなと感じております。
そして、暑い日も、遠いアウェイの地でも足を運んで応援して頂きありがとうございます。
残り4節、もっとサッカーを楽しめるように、そして来年もこのリーグで戦えるように、全員で頑張りたいと思います。