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【ZELVIA LADIES Diary~繋ぐ~】#444/池座綾花/ハーリングが教えてくれた、地域とスポーツの力

こんにちは!
背番号18番の池座綾花です。

今回は、私がアイルランド生活で出会った「ハーリング」というスポーツについて紹介したいと思います。

ハーリングは、スティックとボールを使って行うアイルランドの伝統的なスポーツです。

私が初めてハーリングを体験したのは、アイルランドでプレーしていたときのこと。試合のない週の練習で、コーチが突然ハーリングの道具を持ってきて、「今日はこれをやってみよう!」となったのがきっかけでした。

それまで私は、ハーリングという名前すら聞いたことがありませんでした。

実際にやってみると、想像していた以上にボールを遠くへ飛ばすのが難しく、私やアメリカ人の選手たちは、ペナルティーエリアからゴールまでノーバウンドで届くかどうかという状態。

ところが、アイルランド人の選手たちは、ハーフウェーライン付近からラグビーゴールを越えるほどの勢いでボールを飛ばしていました。

「え、なんでそんなに飛ぶの!?」

あまりの違いに、本気で驚いたのを覚えています。

その理由を聞いてみると、アイルランドでは、多くの子どもたちが小さい頃から学校や地域のクラブでハーリングに親しんでいるそうです。

その後、実際にスタジアムで試合を観戦する機会もありました。

ボールの速さ、激しい身体のぶつかり合い、なかなか止まらない試合展開。そして何よりも驚いたのは、会場に集まった人たちの熱量でした。

子どもから大人まで、地元のチームを全力で応援している。選手たちも、自分が育った街や地域の誇りを背負って戦っていました。
私の住んでいたリムリックは緑が街のカラーで、現地の人の家にはリムリックのフラッグが掲げられていたり、試合の日はスタジアムに向かう人々でたくさんになります。

さらに驚いたのは、これほど大きな人気を誇るスポーツでありながら、トップレベルの選手たちも原則としてアマチュアだということです。

選手たちは平日にそれぞれの仕事をしながら練習を重ね、週末になると、自分の地元や地域を代表して試合に出場します。

国の頂点を決める決勝戦では、人口約500万人のアイルランドで、8万人を超える観客がスタジアムに集まります。それだけ多くの人々が熱狂する舞台に立っていても、選手たちがプレーする大きな原動力は、お金のためではなく、自分を育ててくれた地元や地域のために戦うという誇りです。

「好きだから続ける」
「自分の地域のために戦う」

その純粋な情熱と、それを地域全体で応援する文化に、私は強く心を動かされました。

アイルランドでハーリングに触れたことで、スポーツは勝敗を競うだけではなく、人と人、そして地域をつなぐものでもあるのだと実感しました。

私も今、町田という地域を背負ってプレーする選手の一人です。

応援してくださる皆さんに楽しんでもらい、町田の皆さんに誇りに思ってもらえるような選手、そしてチームになれるように、これからも頑張っていきたいと思います!

もしアイルランドを訪れる機会があれば、ぜひ一度、ハーリングの試合を観てみてください。きっと、そのスピードと迫力、そして会場の熱気に驚くと思います!